【質問】
工事進行基準における工事進行割合は「 期末までに要した工事原価の合計額 」を
「 期末時の現況での工事原価の見積額 」で割ったものでしたよね。
これは、会計上の「 未成工事支出金 」の金額としてよいのでしょうか?
【回答】
「 期末までに要した工事原価の合計額 」ですから、その工事にかかる「 未成工事支出金 」
と同じようなニュアンスですが、実際は以下のような違いがあります。
意味合いとしては、
「 期末までに要した工事原価の合計額 」は、期末現在までに実際に投入された原価
「 未成工事支出金 」は、期末現在までに支払われた金額
とされます。
よって、基本的に未成工事支出金の金額のほうが大きくなり、下記の原因が考えられます。
①. 下請業者に出来高を超え支払をしている( 「前渡金」になります )
②. 工事現場に搬出された未使用の材料( 材料として次期の費用となります )
③. 将来他の工事現場で使用される仮設材料( 減耗損を超える金額は「貯蔵品」 )
④. 工事現場の休憩所、労務者の宿舎など
( 減価償却費、減耗損を超える金額は「建物」、「貯蔵品」 )
⑤. 下請業者、労務者等に対する「貸付金」「立替金」「仮払金」など
このようなことから、未成工事支出金の金額を工事進行割合の計算には使用せず、
現場ごとに台帳を作成して「期末までに要した工事原価の合計額」を集計しましょう。